審査の対象外となる作品 と 「日本産アコヤ真珠」にこだわる理由
真珠の使い方
日本産アコヤ真珠・淡水真珠・南洋真珠 の見分け方
小さな作品 それとも 大きな作品?
審査会の進み方
第5回パールジュエリーデザインコンテストを終えて
第9回パールジュエリーデザインコンテストの表彰式を終えて
内海村 パールジュエリーデザインコンテスト
裏方の独り言
審査の対象外となる作品 と 「日本産アコヤ真珠」にこだわる理由
今年で5回目を迎えるこのコンテスト、回を重ねるたびにレベルアップを感じていますが残念なことに 回を重ねる事に事前審査で落とされる作品も増えています。一番多いのは, 材料に「真珠は日本産真珠(和珠)を必ず1つ以上使う」と募集要項の中に書かれているにも関わらず 中国産淡水真珠等を使用し制作した作品です。 次に「壺」や「置物」等のジュエリー以外の作品です。一般的にジュエリーのデザインコンテストでのジュエりーの定義は「身につける物」です。 出品者の努力や思い入れを考えると後ろ髪を引かれる思いですが「規則」ですからしかたありません。

内海村が「日本産真珠(和珠)」にこだわるのには理由があります。一昔前、真珠養殖で使用されるアコヤ貝は、ほとんどがここ内海村産だったのです。天然母貝の90%が内海村で生まれ、内海村で育った物でした。最近では人工的に採種し貝を育てる技術が生まれました。その割合こそ低下しましたが今なお主な地場産業として母貝の養殖が有ります。  そして以前は真珠と言えば「アコヤ真珠」だったのですが昭和60年代頃から中国で生産された淡水真珠や インドネシア、オーストラリアで生産される南洋真珠、タヒチで生産される黒蝶真珠の輸入が増え もはや「真珠」=「アコヤ真珠」では無くなってきました。 ここでアコヤ真珠の持つ独特の輝きや美しさを再確認して頂ければ内海村の基盤産業である「アコヤ母貝養殖」にも将来への希望が生まれるのです。


このコンテストにはアミ エ シン パール と相田化学工業が協賛していますが 真珠は「日本産真珠」であればどこの真珠店でお買い求めになられた真珠を使用されてもOKですし 又家庭の引き出しに眠っている真珠を使われても全く問題有りません。  過去の入賞作品の約半数はアートクレイシルバーで制作された作品ではなく ワックス等の彫金で制作された物でした。 

                  2001年      7月1日(日)
真珠の使い方
真珠には【天】が有ります、【天】とは最も美しい場所です。
1個の真珠を手のひらにのせて 転がして見て下さい。面によって微妙に輝きに違いがあります。 ちょっと強引ですが丸い真珠を四角い「サイコロ」と仮定してみます。一番美しく輝く場所をココでは数字の《1》の場所とします、 サイコロでは《1》の反対側は《6》ですね、 指輪等に使用する時はこの《6》の位置に穴を開けます。 真珠のプロはこの【天】を見つける事は常識であり基礎知識でもありますが コンテストの出品されている作品の中には この【天】を上手に利用されていない作品が結構多いですね。何か勿体ない気がします。  又この【天】は1カ所だけで無い場合もあります、どの様なデザインにすれば「この真珠」の魅力を最大限 引き出す事が出来るか 考えて制作してみて下さい。
私の様にずっと真珠の中で暮らしてきた者にとって 真珠は常にメインディシュでした。一方 ジュエリーデザイナーの方はデザインその物がメインディシュと考えている方が多い様に思います。「パールジュエリー」を考えると 真珠とデザイン両方共が大切だと感じます。
この様な事を書くと「値段の高い良い真珠」を使わなければと『誤解』される方がいらっしゃいますが、それは違います。
上記で述べましたが、サイコロの《1》の部分を上手に利用すれば例え1個\1000-以下の真珠でもデザイン次第で素晴らしい作品ができるはずです。又バッロク真珠をデザインの中に組み込むのも面白いのではないでしょうか。
一般の方にはまだまだ 真珠は丸くなければいけない と思ってらっしゃる方が多いようですが、 100年以上も前のヨーロッパで制作されたパールジュエリーを見てみますとほとんどがセミバロックやバロックを使用しています。これは勿論天然真珠で制作されていたからですが、 輝きが美しければバロックでさえ「宝石」と認知されていたからです。

                        2001年       7月2日(月)
日本産アコヤ真珠・淡水真珠・南洋真珠 の見分け方
10年前なら 大きさと形の違いだけで簡単に見分ける事ができました。 現在では大きさと形を見ただけでは区別する事が難しくなりました。そこで、それぞれの貝の種が独特の色と光沢をもった真珠を生み出しているので その特徴を見ることでおおよその見当をつけています。 ただ熟練者の目でもほんの一部 種類を識別できない真珠がある事も事実です。
内海村のコンテストでは審査員に真珠の専門家3人と宝石の専門家2人が参加しています、グレーゾーンにある 真珠を使用されている場合、専門家でさえ 迷うのだからという事で 審査対象の作品とみなしています。

淡水真珠の特徴としましては 真円真珠ではない、真珠層が少し乳白色がかっている、概して小さなサイズ(6mm以下) です勿論例外はあります。
南洋真珠は主に(9mm以上)の大きさでシルバー系の色が多く アコヤ真珠に比べると真珠層の透明感が無い物が多い。

過去に事前審査で審査対象外をみなされた真珠は 多くは淡水真珠でした。約3mm-5mmのポテト形で色は乳白色が強く 明らかにアコヤ真珠ではない輝きを持っていました。  小さいサイズの 淡水真珠の場合、養殖するとき【核】をいれません、アコヤ真珠では 4mmの真珠を作る時でも必ず2mm程度の【核】を貝の中に挿入します。仮に同じ形の真珠でも真円の核が挿入されていることにより真珠その物の光沢に明確な違いがでてきます。  又 南洋真珠を使用されていた
例としましては 約10mmの非常に真珠層の薄い真珠でした。日本では養殖の時に使用される【核】の大きさは最大でも9.3mmでした(現在ではこの大きさは使用されていませんが) その為 10mmの薄巻き真珠はアコヤ真珠では存在しないと言うことで審査対象外となりました。

結論としまして 購入前に必ず「アコヤ貝」の真珠である事を店の方に確認して購入されることをお勧めします。  特に2mm〜6mmの真珠の場合は要注意です。
当ホームページの「賢い真珠の買い方」を一読してみてください。。

家庭で眠っている真珠の再利用を考えておられる方は10年以上も前に購入されていて 真円で サイズが3mm-10mmでしたらほぼ心配しなくて良いのでは。

当初、この「独り言」に写真を載せて説明をする予定でしたが、微妙な光沢や色の違いを表現する事が難しく、誤解を生じる可能性があるので中止しました。
このHPのLinksの1番上にパールシティーKOBEへのリンクが有ります。そのHPの中に「真珠の種類」のページが有りますのでご覧下さい。

ついでに宣伝します。
「アートクレイワールド府中」「アートクレイワールド大阪」「日本宝飾クラフト学院」の各教室 でも「真珠」を購入することができます。 又当店では「アートクレイワールド会員」の方には2週間程度でしたら各種類の真珠を委託しております。
ご希望の数量、種類、委託期間をメールでお知らせ下さい。 尚会員の方には会員割引が適用されます。

このHPの「真珠1個からの通販」と「通信販売法に基づく表示」を見ていただくと解ると思いますが 当店では「真珠到着後5日以内の後払い」のシステムを取っています。 現物を見て気に入らなければ返品して頂いて結構です。大きさ、形、色、価格帯をメールでお知らせ頂ければ 出来るだけご希望に近い「真珠」をお送りします。
 又 ホームページを開設されている方 とかメール等でしっかりした身元確認がとれました方にはご希望により  余分めに真珠をお送りします。その中でお気に入りの真珠を選んで頂き、残りの真珠をお客様送料負担で送り返して下さい。後日、納品書及び請求書をお送りします。お客様は納品書、請求書が届いてから5日以内に郵便為替にて代金をお支払い下さい。

*当店で通信販売している真珠は100%日本産アコヤ真珠です。

                      2001年       7月3日
小さな作品 それとも 大きな作品?
第1回目の時は重さ制限がありました。30グラムまでの作品だったのです。
この重さ制限が裏方達の大きな悩みとなりました。何人かの人がこの制限重量ぎりぎりで制作されていました、中にはこちらのスケールでは30.2gとか ほんの少しのオーバーですが もしかすると 出品者は高性能な電子ばかりで きちんと計量して送られたのかもしれません。 どうすべきか会議を重ね 取り敢えず少しならOKとしたものの もやもやがのこり 第2回目からは重量制限はなくなりました。
重量制限が無くなった今、「大きければ目立つんじゃないか」と思われている方もいらっしゃると思いますが それは審査には関係無い様に感じています。

昨年から 内海村のホームページ上で審査結果の速報をお伝えする事になりました。 「休憩室掲示板」に時々出没している∋ちゃんを中心に村のパソコン仲間がボランティアでこの「公式ホームページ」を制作していますが 昨年は村人ではない私までもコキ使われて”撮影担当”となりました。夕方から 入賞作品の35点の撮影で 時間に追われながらどうにかこうにか終わったのは夜中になっていました。 UPして感じたことは 小さな作品ほど満足のいく撮影が出来た事でした。 例えば同じ佳作の作品の中でも 作品の大きさはずいぶん違いましたが HPで表示される画像の大きさは同じです、小さな指輪ならば実物より大きく表示出来ましたが 大きなネックレス等の作品は細部まで上手く表現出来ず作者の方にご不満を感じさせたのかな〜と反省しています。ただ同じ賞で画像の大きさを変える事は公式HPとしては出来ませんのでご了承して下さい。
今年は 昨年よりは綺麗に写真が撮れるようにがんばります。
                      2001年       7月9日
審査会の進み方 (2000年の第4回コンテストの場合)
審査会は2日に分けて行われます。 1日目が事前審査、2日目が本審査です。両審査共 オープンスペースで村人達が見守る中で行われます。 尚作品には厳正なる公平な審査を求められていますので制作者名は記せず 作品番号と作品タイトルのみタグ札に書かれているだけです、制作者の名前は審査が終わるまで審査員に知らされる事はありません。
事前審査は日本宝飾クラフト学院長で(社)日本ジュエリーデザイナー協会理事の露木 宏先生を中心に ジュエリーと真珠のプロ5人が 主に募集要項に記されている規約(募集要項のNo:2「出品作品の内容」)が守られているか 又コピー作品かを中心に見ていきます。 
本審査は10名の審査員で行われます。各審査員に作品番号が記入された紙が配られ 最初は 各審査員の感覚で一人が上位30点の作品を選びます。 主婦の感覚から30点、ジャーナリストの感覚から30点、写真家の感覚から30点等それぞれの立場でお気に入りを選び出します。 昨年は一般の部では290点の作品が集まりましたが なんと130点余りが上位作品として選出されました、つまり130点のどの作品も各審査員からすれば上位30点以内の作品なのです。次は上位20点を選び出します。これらの審査を繰り返し 約50点が選ばれた段階で各作品の特徴等がジュエリーデザインの専門家から説明されます、その説明のを聞いた上で各審査員が上位5点を選び出し 2ポイント以上を得た作品の中から 入賞以上の作品は選出されます。 実際に身につけてみたり 各審査員が意見を出し合い 最後の最優秀賞決定まで投票形式が取られます。
入選以上8点の選出が終われば 、はじめて審査員に入賞作品の制作者名が知らされます。そして 「審査員特別賞」「スポンサー特別賞」「佳作」の選出です、ここからは紙に書く投票ではなく、専門家の意見を交えての多数決となります、途中で残念ながら選外となってしまった作品の中からも「敗者復活」の形で上に上がって来る作品もあります。 昨年まではこの様な手順で審査は進められてきました。 たぶん今年も同じ様に進行されると思います。

                   2001年       7月14日
第5回パールジュエリーデザインコンテストを終えて

今年のコンテストはすごかった!
何がスゴイというと 全体のレベルアップと応募作品の数です。作品数は昨年より99個増え、389個に 昨年までは一人で数点出品される方が多かったのですが 今年は1点勝負の方が増えました。 やはり事前審査で落とされる作品も多く、淡水真珠のみを使用されている作品、額に入れた壁飾り風の作品、輸送途中でバラバラになってしまってた作品等 11点が残念ながら審査の対象になりませんでした。 せっかく思いを込めて制作されているのに審査の舞台に上がることなく終えてしまうのは残念でたまりません。
今年は5回目で初めてテーマを設けました、 第3回、第4回と同じ作風が増え始めていたとき このテーマを設けた事で 全体の作風が変わり目新しい作品が多く出品されました。

今年は 全体的に 丁寧に仕上がった作品が多く、素晴らしい発想の作品でも仕上げが雑だと落選するようになって来たのも今年の特徴です。400点近い作品を2日間で審査するわけですから 陳列された作品の中、作品そのものが出す ある種のオーラ的な物が無いと審査員の目に止まってじっくりと審査をしてもらう時間が少なくなりがちです。そのような意味でも仕上げの丁寧さは最低条件になってきました。 特にこのコンテストは銀粘土だけのコンテストでは無く、ワックス制作の作品と同じ土俵で争そわれます、 仕上げが丁寧な銀粘土作品については 審査に参加していただいている 日本宝飾クラフト学院の露木先生ですら どちらで制作したのか区別するのはほとんど不可能な状態です。
今年は作品のレベルアップに伴い、急遽入選作品数を増やしましたが 入選作品自体のレベルは以前よりアップしている様に感じます。 残念ながら選外になった作品でも 以前でしたら入賞レベルの作品が多く見受けられました。 審査員の一人としてこれらのレベルアップはうれしい限りですが より重くなる責任の重大さを感じています。
                             2001年      10月20日
第9回パールジュエリーデザインコンテストの表彰式を終えて

毎年感じる事に、受賞者の表彰式への参加者の少なさがあります。
四国の西南部の小さな町までは関西からでもかなり遠い。ましてや
関東からだと会場まで一日を費やし、旅費だけでも大変な額になる事は
勿論承知しています。
でも、私としては表彰式に参加してこそ、入賞した意味が有ると思います。
ここ4年は毎年審査委員長の三木稔先生も表彰式に参加され、
式では各受賞者の作品にそれぞれ寸評までして頂けます。

作品のどの点が素晴らしく、どの点に将来性を感じるとか。
日本ジュウリーデザイナー協会会長 がそれぞれの作品を1点1点
丁寧に解説して下さるのだ。それだけでも価値は有ると思いますが
さらに表彰式の後に船での内海めぐりがあります、足摺・宇和海国立公園の
風光明媚な海を見ながらのクルージング、そして懇親会。

船の上で、懇親会の席上で、受賞者の皆さんはここぞとばかり
三木先生をつかまえて、個人的に色々な質問をしています。それも
5分とか10分の短い時間では無く、本人さえ望めば30分以上も
三木先生と個人的にお話が出来るのです。

今年の場合、先生の傍らで耳にした受賞者の方とのお話に
彫金のロウ付けのコツ・将来進む道に対しての相談・
デザイナー協会会員への道・デザインに関しての質問等がありました。
お金で買えない価値があるとはどこかのCMだが まさに
授賞式参加の三木先生との語らいその価値だと思います。

それと沢山の作品に触れ、新しい技術を吸収するには持って来いの
場所なのです。 お気に入りの作品を見つけ、他の受賞者に制作方法
を聞く、それでも制作方法が解らなければ、それこそ三木先生を
つかまえて聞けば良いのです。

正直な話、何故あの作品が落選して何故あの作品が入賞したのだろうと
感じられる方もいらっしゃるかと思います。
三木先生との語らいでその疑問は払拭されると信じています。
一般に物を見る時の目は、自分の経験や知識によってのみ判断しますが、
それは1面や2面からしか物を見つめてない場合が多いと感じます。
 三木先生のお話を聞いていると、自分の感性と違った
方向、つまり4面、5面の多面方向から作品を見つめているのだなと
感じます。 これは大きな勉強になります。

愛南町のコンテストでは佳作やほっと計画委員会賞を含めても入賞数は
応募作品の約20%しかありません。
このコンテストに入賞すると云う事は 表彰式へ参加できる大きなキップ
手にした事だと思いませんか?
そして表彰式へ参加する事できっと自分の将来への道が見えて来るのでは
と感じています。

真珠の養殖現場を見学し、生産者と話し、本当の真珠の魅力に触れる旅でも
あります。懇親会では地元の獲れた新鮮な魚とか地鶏を食し、ビールを飲みながら
他の受賞者や審査員との語らい。
受賞された方は是非愛南町に来て頂きたいと願っています。

平成16年9月 回パールジュエリーデザインコンテストの表彰式の模様はこちら
平成17年10月 第回パールジュエリーデザインコンテストの表彰式の模様はこちら

ちなみに、関東から旅費を考える時、単に飛行機代金とJR代金を考えますが
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そして関西からはJRの四国フリーキップを利用すれば かなりお得になります。
今はNETでいくらでも安く行く方法が探せます。

では愛南町でお会いしましょう。


                              2005年10月23日


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定休日:火・水曜日(但し国民の休日は除く) 10:00 〜 17:00

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